2021/08/17 14:04

いつもTKHOME FACTORYをご利用いただきありがとうございます。
染め物の洗い方についてお問い合わせをいただくことがありましたので、この機会にブログに記載したいと思います。
【染め物の洗い方】
まず初めに、当方の染め物は全て色止め剤による色止め処理を行なっておりますが、染め物の特性上、お洗濯によって色落ちはどうしてもしてしまいます。全く色落ちしませんとは言い切れません。
色落ちを防ぎ、長く品質を保つ為にも単品での手洗いをお勧めいたします。
決してお湯は使わず、必ず水洗いにしてください。お湯を使うと色が落ちやすくなります。
とは言っても手洗いは手間ですよね。手間を掛けるのが一番ではありますが、洗濯機を使用する際には白物とのお洗濯は避け、必ず洗濯ネットに入れてください。
【洗剤】
洗剤は中性洗剤(蛍光剤や漂白成分が入っていないもの)をお使いください。
「頑固な汚れを落とす」や「白さ際立たせる」のような謳い文句も洗剤は絶対に使用しないでください。
(参考までに、当方がいつも使っている洗剤は「えがおの力」を希釈したものか、ミヨシの洗濯用石けんを使用しています)
【すすぎ】
特に最初の2,3回は、すすぎの際に色落ちすることがあります。
すすいでも色水が出ることがありますが、洗剤の泡が消える程度にすすいでいただいたら大丈夫です。
他の衣類への移染が心配な方はホームセンターやamazonなどで販売されている「色移り防止シート」を洗濯の際に一緒に入れて洗うと安心です。
【脱水】
他の衣類への色移りを避ける為、脱水は単品がお勧めです。もしくは、必ず洗濯ネットに入れた状態で行ってください。
洗濯、脱水後は濡れた状態で他のものと一緒にしたり、長い時間放置しますと色移りの原因になる場合がありますのでお気をつけください。
【干す】
干す際は裏返しにして日陰干しをお勧めします。
炎天下の下で干しますと色褪せの原因となります。
【色止め】
お洗濯の際に洗剤と一緒にお酢(約100cc程度)を入れてお洗いになると色落ち止めに効果的であると言われています。
お酢を入れて洗うのは最初の2,3回くらいまでで結構です。
※お酢を入れ過ぎてしまうと匂いが強くなってしまいますのでお気をつけください。
また、ミョウバンを少量溶かした水に染め物を浸しておくと色止めの効果があります。
これは、それぞれが持つ成分が繊維と染料を結びつけて染料を安定させる効果がある為、染め物の色合いを長持ちさせてくれると言われています。
以上が推奨するお洗濯方法になります。
ただ、自分自身もこの洗い方を毎回完璧には行えていません。
普通に洗濯機で回してしまうこともあります。
しかし、色落ちして全く別物になってしまったという経験もないので、あまり神経質にならないでも良いかと思います。
自分が個人的にInstagramでフォローさせていただいている世界的に活躍されている染色職人の方が、
「絞り染めは、白い生地を、綺麗な色で、綺麗な柄になるように汚しているだけ」
と仰っていました。
なるほどな、と思いました。
ただ、それをどう受け取るのかは個人次第です。
色が経年変化して自分色になっていくのも染め物の良さだと思います。
少し強い言い方をすると、少しの色落ちも許せないというのであれば、タイダイ染め製品はご利用にならない方が良いかもしれません。。。
手間をかければかけるほど確実に愛着が湧きます。
それは全てのものに言えると思います。
Love One - Not Many
〜愛着ある一着を〜
何卒、ご理解いただければ幸いです。
